最終話絶対感動すると書く予定はなかったはずと思ってましたが…こそばゆすぎて書かずにいられませんね。6227字です。論文かよ。
【前置き】
#喫茶リコリコ 看板娘・錦木千束……
— 喫茶リコリコ (@LYCO_RECO) September 23, 2022
最後はちゃんと予告しまっす✌️✌️https://t.co/UivXGYD5hT pic.twitter.com/j4LjKcWVyA
台本から悪気が満ち溢れすぎてドン引きしました。
じゃ12話の展開と千束の言動がたきなを除け者にされたことを公式も認識してるってことですよね? へー……………………………………。
映像だけ見たら…え、なんで主人公と悪役がまた友達みたいに駄弁ってんの?最終話だぞ???…嫌な予感しかしなかったので、予め期待のハードルを地球の内核部分まで低っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっく下げておいてやりました。
~リコリス・リコイルの最終話を見た後の感想~
13話自体のツッコミどころが多くていちいち指摘するのも今更だなって感じました。もういいや。
あ、アイキャッチはドストライクです。浮き足さん神。
リコリス・リコイル13話アイキャッチ#リコリコ pic.twitter.com/0Xmol5qvMt
— 浮き足 (@ukiashi_jp) September 24, 2022
うつくしい……………………………………………………………………
SNSはイエスマンばかりで褒め言葉ばかりだから、敢えてノーマンになります!不満を言う人のほうが圧倒的に少ないだろうしこんな意見もあったよって軽く受け流してください。
【Aパートは良かった】
訳わからん格好つけトークを除けば、かなり好きです。ハラハラしました。アクションシーンが相変わらず良かった。
【Bパート】
これで何の違和感も疑問もなく感動する人とは多分趣味が合いそうにありません…悲しい。
【結局錦木千束はどういうキャラなんだ?】
矛盾だらけで最後までよく分からない偽善者キャラになって勿体ない。まあ監督自身も「よく分かりません!」って言ったくらいですしね()
・命を粗末にするやつが嫌い→でも散々人を殺してきた犯罪者とは仲良く駄弁る❤️ (監督の趣味だから)助けてくれた相棒には感謝の一言も述べずに逃げる💔
・寿命を悟ってから(多分)自分のことで悲しまないようにみんなを遠ざかり始める→でも最初からたきなことをめちゃくちゃおせっかいしてくる。最終話で「人を助けたいのは自分がいなくなった後もその人の記憶に残るから」と支離滅裂を言い出す←??????畜生か???
・敵でも命大事!→延空木のグラスが壊れかけてるの知ってたから真島と一緒にあそこへ飛び込んだよね?たとえ非殺傷弾で真島を撃っても下に落ちたら死ぬって分かってるのよね???不殺はどうした???(まあ制作陣のお気に入りだから死にませんけどねーw 数百メートルから落ちても死にませんよーんw)
・湿っぽいのが嫌だから逃げた→自分さえ湿っぽくならなければそれでいいんだ?やっと安心できたと思ったら急に君がいなくなったのを発見して「一生懸命」に助けようとした友達や他のメンバーの気持ちが湿っぽくなっても知ったことじゃないってか?
慕ってくれてる人たちの気持ちを平気で傷つけるわ、迷惑を散々かけた挙げ句謝罪無しだわ、周りの人たちが善意でやってくれたことに対して一切触れず感謝もない。人の役に立ちたいと言いながら逮捕するチャンスが何度もあったのに仕事じゃないって言い訳して被害が広がるまで犯罪者を放置したわ。何?何がしたいの?
結局この作品のキャラ、真島以外ほぼみんなはただの千束の被害者なんじゃ…?振り回されるだけ振り回されて、狂わされるだけ狂わされて…まったく報われないオチ。
かつてのリコリコイエスマンの私でも流石に千束のことをまだ序盤だった頃と同じ気持ちで見れなくなりました。二次創作を堪能しようとするも…「二次創作の千束、公式とは解釈違いじゃん」って100%で楽しめない。一体どうすれば…。
【一生懸命な友達】
せめて…「大事な相棒」「最高のバディ」とかならもっと良かったな…。だってバディものでしょう?別に「想いの人!w」とかガチ百合みたいな展開は期待してないですが。
というかバディものとは?監督は本当にバディものを見たことがあるんですか?
一方通行な気持ちが本当にバディもの???? なんかたきなが一方的に追いかけてきたから千束が気まぐれで相手してやっただけ、って感じました。
勝手に前からいなくなったくせによくまあ、店長?に「バディ」だと紹介できたなあと思った。本当にそう思うなら相棒の気持ちを受け流すことなんてしなかっただろうし、迷惑をかけたことに対して謝罪もして、何度も助けに来たことに感謝の言葉くらいは言うですよね?常識のある人間ならば。
かみばやしゆうすけし(読み方合ってるか知りません)、アニメターっぽい方みたいですが、今後一切脚本を書くのをやめていただきたい。いや、4、8、9話のような心が温かくなったりエモいドラマが絶妙ですけど…本筋に関わる脚本は本当にやめていただきたい!や・め・て・い・た・だ・き・た・い。お願いします!!!!
しかしかみばやししも恐らく監督のスケープゴートに過ぎなかった可能性も捨てきれませんね(シリーズ構成は監督だから)
続編があればきっとち→たの物語にするでしょ!っていう期待もあがりつつありますが、スタッフのお気に入り真島サーンがまだ生きてるからきっとそんな暇なんてないと思います。
【ハッピーエンドだけが必ずしも「良い終わり方」ではないのよね~】
まどマギを思い出しますね。ぶっちゃけTVアニメシリーズの終わり方はほむらだけでなく視聴者も含めて誰も望んでなかった結末ですが、設定や伏線がしっかり貼られて綺麗に回収されたことでキャラも視聴者も追い詰められてどこを見ても出口が見つからなくてその結末を受け入れるしかなかった。反論する余地のない説得力で視聴者をねじ伏せたから。
結果、まどマギは今でも語り継がれ、色んな展開やグッズなどの展開が定期的に供給されてる。存在を確かに印象強く、深く、ファンの心の中に刻んだ。ハッピーエンドじゃなかったのにね?10年経っても、ですよ。
でも所詮、個々の好みの問題と「良い終わり方」の定義次第ですよねー(長いため息)
「私は吉さんの代わりに生きていくなんて無理」って千束に言わせておいて結局吉松の死によって生かされてることになった千束。これ本当にハッピーエンディングと言えるかな?まあみんなは千束が生きていればそれでいいか…。死亡エンドが良かったと思ったわけじゃないけど解決方法が他にまだあったでしょと思わなくもないです。
【制作陣は一体どんな作品にしたかった?】
バディもの→12話の感想【2人?の物語】を参照。バディの絆とやらはどこ?
プラトニックな百合色のアニメ→上記同様だが、百合作品として見て9話までが神。
ギャグアニメ→TPOとタイミングを考えずに投下された笑えないギャグはギャグと呼ばない。12話の感想【5分に一度はクスリと笑えるアニメを目指すのは良い、が………】を参照。
社会風刺、政治風刺アニメ→格好良く聞こえるセリフを真島に言わせたかっただけで説得力も重みも深みもゼロ。
ガンアクションのあるアニメ→もっと派手なアクションをやる作品がいくらでもある
どれも中途半端なアニメに終わって非常に残念。
【これだったらもっと良かったのにな…って思う構成】
- 千束の「不殺」方針にめぐる、ちさたきの信条のぶつかり合い(全ての命は等しく尊いVS悪い人を絶対殺す)各話の依頼や事件を通じて分かり合っていくストーリー。2話辺りで出てきたからやろうと思えばやれたテーマ。まあ終盤ラスト3話の脚本を見れば制作陣の頭的にこのテーマは難しすぎたかもしれません。
- それぞれの抱えた問題を一緒に助け合って乗り越えていくストーリー。テンプレで王道。そんなに難しくないと思う。
- 千束のストーリーに接点を当てたのは良いが、なんか…こう…もっと2人で一緒に乗り越えていく感じが欲しかった。
- シティハンターみたいなオムニバス形式。小説2話みたいな感じ。
- むしろアサウラさんの原案をそのままアニメ化すればもっと良かったんじゃ…ってすら思ったり。大切なもののために全部を犠牲にしてまで守る展開のほうがテーマに合ってる。一般人を血の地獄に沈めるのは流石にまずいが()
- DAやらリコリスであることやらを完全に舞台装置として扱って喫茶リコリコでの百合百合しい日常へ全振り。銃を撃つJKって設定(格好いいから)だけを味付けとして残し、ひたすらにほのぼの日常をやることこそ視聴者が本当に見たかったものでは?
文力がないことがこんなに惜しいことなんて。文力があれば自分で書いてたわい…。
【つまるところ、私の言いたいことは…】
- 視聴者を騙す売り方の文化は早く滅びてくれないかな…
普通、焼肉屋と思って入ってみたら風俗店だったと発見した途端…その店がきっとSNSで晒されて閉店する未来が目に見えますよね…。
まどマギも騙すような売り方は確かにしたんですが、序盤ですぐ種明かしして本性を表すのが見事でした。クオリティが高かったから誤魔化せた罪とも言えますがw
このアニメ、発表された時点でジャンル詐欺はしましたよね?そしてリコリコは最後の最後まで「2人の物語」、「ちさたきだけを見ればいい」というフレーズで視聴者(特に私を含む一部の百合豚とバディ関係が見たい人)を騙し続けた。ちさたきだけ見てたんですよ?でもち→たの関係が薄いわストーリーのガバさや説得力の無さがどうしても目に入ってくるわなぜこのキャラがこんなことをしやがるんだ?って訳わからなくなりました。バディ関係が好物な百合豚だけに、ちさたきの部分に関しては期待外れすぎました。
それなら最初から最後まで「2人の物語」、「ちさたきだけを見ればいい」で釣るな。何が選択や。何が選び取る未来や。いつ選択したんや。選択して望んでた未来を掴めたか??
監督を信じてちさたきだけ見たかったのに真島とかいう小物を初め、訳わからんノイズをずっと見せさせられたんけどな!百合があるか否かの問題ではなく見せると言ったものとは別ものを出されたことが不満です私は。最初から言わなかった手もあるし、そうしてくれれば初めから期待せずにフラットな気持ちで見れた。
まあお前がターゲットじゃないと言われればそれまでですが。
- 書きたいこと、見せたいものは絞れ
12話の感想【あれもやりたい、これも書きたい、出来上がったのは何の味か分からない闇鍋】を参照。
- 信頼を築くには少しずつだが崩れる時は一瞬で全体
1~9話までの積み重ねが茶番になって惜しかったな残念だなと感じる私は少なくともこれから足立慎吾さんに対して名前を見たら警戒態勢に入ると思います。ああーかみばやしゆうすけしもね…。
- オタクが舐められすぎてもっと怒っていいと思う
百合豚が舐められすぎて涙目。百合いちゃいちゃだけで百合豚全員を釣れると思ったら大間違いよ。ちょろいのは否定しないが。実際そうだが。
— DarkNeon (@darkneon_dai) September 24, 2022
悔しいけどちさたきのキャラデザと相性の良さが好きすぎて文句をいちいち言いながらも公式スピンオフも読んでいくと思います。ただ盛り上がりはもうしないでしょう。バカを見るのは一回だけで十分ですので。
これからのオリジナルアニメ作品のクオリティが心配ですね。どれだけストーリーとキャラの言動がガバくても、ちぐはぐでも、支離滅裂でもキャラさえ可愛ければ売れて話題になりますからね。無駄に頭を絞らなくても百合(と匂わせる)シーンを入れとけば百合豚もホイホイと群れて来るし、百合豚はもっと意地を見せていこうよ!って葛藤を抱いても私みたないなのが少数派だし、アニメ業界について私が心配したって何が出来るわけじゃないから…
「今は次へ進む時!」(錦木風)ですな!…良作を求める旅がまだまだ続いていく…。
~総括~
良くも悪くも何も残らなかった作品。
ストーリー以外の全てが高水準。ラジオからスタッフのこだわりを知ってすごいなって何度もつぶやいて感心しました。確かに良作だが人に勧めるには迷うレベル。神アニメってのは持ち上げすぎ。
なんだかな…素材は高級のものばかりなのに下手くそな上に不真面目な料理人を作らせた結果がリコリコなんだよなー。色々似すぎててバッドエンドにならなかった令和のギ○ティ○ラウンだと思っちゃった。
ビジネスとしては「大成功」以外の言葉がありません。様々なジャンルからの視聴者を獲得し、SNSでの盛り上がりがこの3ヶ月間で毎日と言ってもいいほど続いてた。SNSでの企画はどれも発想が素晴らしく視聴者が作品の世界観に入り込みやすくなるために作られた。二次創作が追いきれないほど量産されてた。あの終わり方もビジネスの視点で見れば正解でした。当たれば続編へつなげることが出来て、当たらなければそのままにしてもいい。当たらなかった作品が今後どうなっていくなんて誰も興味を持たないから。
私だって何にも手をつけずリコリコ脳になってましたね。楽しかったです、9話までは。
ビジネスの手段として見れば百合で釣る商法はとても効率よく、リスク少なめ。ビジネスをやっていく上で金が必要なのはもちろんのこと、しかし釣る方法が果たしてまだ企業倫理の範囲に収まると言えるなのだろうか?はい、勝手に釣られた私が悪かったです
説得力や一貫性を求めると馬鹿を見るので先に脳を溶かして頭をからっぽにしとくのがこのアニメの正しい楽しめ方です。監督が難しく考えるなって言ったしね。頭を簡単に花畑に出来る人間になりたかったな()
今はまだ盛り上がってるけど、新しい作品が毎日生まれてクオリティも上がっていく現在では、別の良い作品が現れた時、オタクがすぐそっちへ集まります。リコリコに現状維持できるポテンシャルがあるか?と聞かれば微妙なところですね。だからこそコミカライズと公式スピンオフ漫画でしょうね。私の見立てでは来年まで行かなくても来期になったら多分消えていくと思います()
あなたにとってリコリコはどんな作品になりましたか?私の穴埋めの答えは…………まあここまで読んでいただければもう分かると思います。
まどマギがいかに伝説級の名作だったか色んな意味で改めて思わせてくれました。
【私と同じ気持ちを抱いてる人へのおすすめ作品】
- 戦姫絶唱シンフォギアシリース
リコリコと同じ雰囲気を匂わせる良作ですが、こっちは多少のガバがあっても百合も全力でバカも真面目にやりつつシリアスな中身がちゃんとあります。シンフォギアは1クールでやり遂げたのに…リコリコは…(苦笑)
今でも1期12話のラストのカタルシスが見てきたアニメの中で一番だと自信を持って言えます。
- 転生王女と天才令嬢の魔法革命
正直に、はっきりと「百合ファンタジー」と宣言してるところが素直で大変よろしい。安心して思い切り楽しめる作品です。キャラデザはそこまで好きじゃないですが漫画を読んたかぎりプロットもしっかりしてるので来年のアニメ放送は楽しみですね。こけないでくれ。
- 真下耕一監督の三部作美少女ガンアクション
NOIR、MADLAX、エル・カザド。
エル・カザドだけまだ内容を少し覚えてます。こっちはちさたきよりバディしてる。MADLAXは多分見たことがあると思う(ヤンマーニだけはっきり覚えてるから多分見たが内容を忘れてしまってる)ノワールは近いうちに見てみようと思います。
- ベヨネッタ
銃を撃つ妖艶なお姐さんが主人公のゲームです。銃を使う華麗なアクションを楽しめます。
- 水星の魔女
女の子の友情?が見れそうので少し期待してます。あまり過剰な期待はしないように。ガンダムだからな。
公式スピンオフ…できればその後のストーリーが読みたいな…。